未来を考えるエンジニアのブログ

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【就活生必見】設備投資でみるエンジニアの仕事の移り変わり

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プラントエンジニアを目指して就活している人の中には「将来は大きなプラントをバリバリ設計する」と夢見ている方がおられるかもしれません。

 

残念ですがメーカーに就職してしまうとその夢から遠のく可能性があります。

プラント設計を担当するエンジニアの業務内容はここ5~10年で良くも悪くも変化しつつあります。

 

目次

 

汎用品が売れなくなった

以前機械メーカーに勤めていたときの経験から言うと、顧客である化学・素材メーカーからの売上は確実に減少傾向にありました。

 

いわゆる石油化学系汎用品向けの装置が売れなくなったのです。

 

どんな会社でも作れるような汎用品(コモディティ品)は中国や米国にコスト競争力で負けてしまいますから。

 

その代わり日本企業は他社が簡単に真似できないような性能の良い素材を製造して勝負しています。

 

ただ製品の生産形態の特徴として、

 

石油化学系汎用品:少品種大量生産

   機能性材料:多品種少量生産

 

であることから、汎用品生産が流行ったころの大規模設備投資と比べると機能性材料の設備はこじんまりとしたものです。

 

なので最近来る注文はどれも小規模なスケールの割に仕様が厳しかったりとあまり機械メーカーに優しくない、という認識のもと前職では働いていたのですが・・・

 

設備投資額自体は下がってない

化学メーカーに転職してみるとなんだかんだ設備投資自体はやっていることがわかりました。

 

 例えば下の図は国内製造業の設備投資の増減を表わしたものです。

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https://www.dbj.jp/ja/topics/report/2017/files/0000029528_file2.pdf:より一部引用

 

年によってばらつきはありますが、昔と比べて設備投資額が下がったというわけではありません。

 

実際に仕事をしていても設備検討の案件は常に一定数あります。

ところが近年変わってきたのはその案件の内容です。

 

設備の維持・補修が多くなった

下の棒グラフは設備投資の目的の内訳です。

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https://www.dbj.jp/ja/topics/report/2017/files/0000029528_file2.pdf:より一部引用

 

注目して頂きたいのは能力増強維持・補修です。

 

10年前は能力増強は40%ほどありましたが、2017年には30.6%まで減少しています。

一方で維持・補修は10年前には20%ほどでしたが2017年には26.7%まで上昇しています。

 

要するにプラントを新しく建てることは少なくなり、既設プラントを補修して現状維持をすることが多くなったということです。

 

今勤めている化学メーカーでも設備の老朽化に伴うトラブル案件が非常に多い印象です。

トラブル案件はそれはそれで勉強になりますし面白い部分も多々あります。

 

ただ一昔前のプラントを増設しまくっていたころにプロセス設計をしていた先輩と比べると良くも悪くも知識の偏りが生じてしまいます。

 

今現役で設計をしているエンジニアはある特定の装置にはやたらと詳しかったりします。

ですがプラント全体を見て設計できるかと言われると厳しい面があります。

なにせ実務で経験を積める機会がほとんどないですから。

 

とはいえどちらの仕事が良い悪いという話ではありません。

時代によってニーズは変わりますから、そのときに求められている仕事をするだけです。

 

メーカーの生産技術職に向いてる人

今回は例として私の業界や職種を挙げましたが、どんな業界でも時代によって業務内容が変わっていっていると思います。

 

就活の際にはなるべく若い社員の業務内容を参考にされた方が良いでしょう。

メーカーの生産技術職でいうと、年配の人の「俺は昔こんなプラントを丸々建てた」自慢はあまり参考にならないと思います。

そういう時代ではなくなってきていますから。

 

今の時代に工場を丸々設計したいという人はメーカーではなくエンジニアリング会社に就職した方が望む仕事ができる可能性が高いです。

 

あるいは人に感謝される仕事がしたいという人は案外トラブル対応に向いているかもしれません。

現場のトラブルを解決したら、現場の人は喜びますから。

 

"見ず知らずの客を喜ばせるよりは同じ会社で働く仲間を喜ばせたい"という方はメーカーの生産技術職をお勧めします。

 

まとめ

今の時代は転職のハードルも低くなっています。

仕事内容が思っていたのと違うとなれば転職するのも選択肢の一つです。